妊娠中の腰痛対策
妊娠中の身体のトラブルとして、多くの妊婦さんが抱える「腰痛」。妊娠ライフを快適に送るためにも、腰痛の原因をしっかり知って、早くから対策をとっていきましょう。
妊娠中の腰痛の原因
妊娠初期と後期では、腰痛の原因が違う場合があるので、まずは腰痛の原因をよく知ることが必要です。
妊娠初期
女性の身体が出産の準備を始めるために必要なホルモンが分泌されます。赤ちゃんが狭い骨盤を通れるように、骨盤の関節を緩めるホルモンなどです。これまで腰を支えていた骨盤が緩むため、それを補おうと、周りにある腰の筋肉がこれまで以上に支えなければならない状態になるため腰痛が発生します。
妊娠後期
体重の増加に伴う腰痛が発生します。短期間で10キロ前後体重が増加するので、想像に値しますよね。またおなかが前に張り出すことで、後ろにバランスが移り、さらに腰に負担がかかってしまうのも、腰痛を悪化させてしまう原因となります。
妊娠中の腰痛を予防する3つの対策
1、負担をかけないことが必須
重たい荷物を持つときは、かならず座って膝をついた姿勢で持ってから、ゆっくり立つようにしましょう。腰に負担がかからないことを意識しながら持つことが重要です。
また、妊娠するとまず靴を買い替える方が多いと思いますが、2センチほどの平たいヒールがある靴を選ぶと、後ろに体重がかかりやすい妊婦さんは歩きやすく、腰に負担がかかりません。
2、骨盤ベルトでケア
骨盤ベルトというと値段が高いイメージがありますが、今はドラックストアで気軽に購入できるお値段のものもあります。
骨盤だけを締めるタイプや、赤ちゃんが下に降りてこないようおなかをサポートするタイプなど様々です。おなかが大きくなり始める5ヵ月頃から、おなかを下からサポートするタイプは必要になりますので、妊娠が分かってからすぐに購入しても良いと思います。
骨盤ベルトをしていると歩きやすくなり腰への負担が和らぎ、また早期からケアをしておくと、出産後、骨盤の緩みが戻るのも早くなるのでオススメです。
3、適度に体を動かす
特に妊娠中期以降は、おなかがせり出してくることで、腰回りや足の付け根の血流が悪くなります。血流が悪くなり冷えが進むと、腰痛が悪化する原因になりますので、適度な運動が必要になります。散歩やストレッチは手軽でお薦めです。
散歩
腰や足の血流を流すためには、散歩が一番です。一日15分でも良いので、体調にあわせてゆっくり散歩をすることを心がけましょう。また足首のアキレス部分を伸ばす運動は、全身に血流を流すのに適しています。
ストレッチ
仰向けになって足を伸ばし足首の運動をしたり、一番のオススメは脚を高い位置にあげて足首の曲げ伸ばしをすることです。おなかが大きい場合は難しいと思いますので、枕などに足を置いてストレッチするのも良いでしょう。妊娠中に効果のあるストレッチは病院でも教えてくれると思いますので、是非主治医の先生や助産師さんに相談してみてください。
参考
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